40歳以上の求人探し徹底ガイド

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40歳以上の求人で成功をつかむために

1.有効倍率にみる40歳以上の求人傾向

 厚生労働省が2月28日に発表した、2月の全国求人倍率(季節調整値)は105倍と、前月と比べると0.01ポイントアップしています。これで全国求人倍率の改善は、15カ月連続のものとなりました。一方、同時期の総務省の発表した労働力調査によると、2月の2月の全国の完全失業率(同)は3.6%と、前月比より0.1ポイントダウンしています。こうしたデータを見る限り、転職市場は活況にあり、若者だけでなく、40歳以上の求人も増加傾向にあることが予測されます。日本もようやく、長い不況を抜けたといっても、過言ではないのかもしれません。

 業績悪化で業務縮小を余儀なくされた企業にとって、人件費の高い中高年はリストラの対象でしかありませんでした。ですが、景気回復の波にいち早く乗るために、市場の活性化や新規事業参入、海外進出を狙う企業には、現在の業務に精通した人材しかいません。業績をあげるためには、足りない分野の知識を補ってくれる、専門スキルを持った人材が不可欠です。そうした企業の事情が、40歳以上の求人数を増加させているのです。

2.企業が40歳以上に感じる強み

 40歳以上と一口にいっても、年代によって、企業が感じる強みは異なるものです。40代前半であれば、募集する業界や職種に精通したスペシャリストで、プレイングマネジャーとして組織の底上げにも貢献できる能力があることが、大きな強みになります。40代後半であれば、スペシャリストであることは当然で、2層以上のマネジメントを行える、部長級のエグゼクティブクラスの能力を持っていることが、大きなアピールポイントになります。50代以上であれば、すでにビジネスマンとして完成し、募集職種に関する分野のオーソリティーであり、経営的な観点を持って人材育成も行える、自己管理能力に長けていることが、大きな強みになります。

 景気回復の兆しが見えるいま、将来に向けた投資を始めている企業にとって、自社に足りない専門スキルを有し、短期的に成果をあげるだけでなく、人材教育も含めて、長期的に企業の貢献してくれる可能性が高い中高年は、魅力的な存在なのです。そうした企業ニーズに応えられる能力があることを、具体例をあげながらアピールできれば、採用の可能性が高まるはずです。しっかりキャリアの棚卸を行い、組織でさまざまなひとと関わりながら成果をあげた仕事の中で、自分がどんな役割を担い、実績をあげるための工夫を行ってきたか、紙に書き出して、整理してみることをおすすめします。

3.40歳以上の求人を増やす企業の思惑

 いま企業が抱えている共通した問題に、ロストジェネレーション世代の育成不足があげられます。通称「ロスジェネ」世代とは、1994年から2005年という、バブル崩壊後の失われた10年間、超就職氷河期に就職活動を行った世代のことです。企業のかじ取りが期待される年代でありながら、雇用の機会を均等に与えられなかったうえ、長期の経済不況下にあって、非正規から正規雇用、再就職といった再チャレンジの道を閉ざされていた世代でもあるので、企業が望むポジションを担うスキルが育っていないケースがほとんどなのです。

 企業は、即戦力として成果に直結する業務を遂行することだけを目的に、40代以上の求人を出しているわけではありません。ロスジェネ世代の育成も含めた、いま企業が抱えている問題をいち早く見つけ、改善のためのプランを提案し、関係各所に根回ししながら、着実に解決をはかる行動を起こせる能力を、40歳以上のミドル世代に求めているのです。

 今後、景気回復の基調が強まれば強まるほど、成長ステージにある企業は、中高年の求人を増やしていくことが予想できます。せっかくチャンスが到来するのですから、そこで勝つための準備をしっかり進めておくべきでしょう。

4.なぜ転職サイトがおすすめなのか

 とはいえ、40歳以上の求人で条件が良いものであれば、応募者が殺到するのは自明の理です。20代・30代のころと違って、応募すれば即採用されるほど、中高年の転職は楽なものではありません。ハローワークの検索サイトや新聞の求人欄、無料の就職情報誌を活用することを否定はしませんが、転職サイトならより多くの情報を簡単に手に入れることができます。

 また、勤務地や業種、職種、給与、雇用形態などを入力して、情報検索することも、自分の希望条件を登録しておけば、毎週マッチした求人情報をメールで受け取ることも可能です。ほとんどの転職サイトで、「スカウトサービス」を提供しており、自分の経歴をレジュメにして登録しておくと、興味を持った企業から個別でアプローチを受けるチャンスもあります。

 40歳以上のハイクラス求人を専門に扱う転職サイトも登場していますので、複数のサイトに登録し、一つでも多くの求人情報を収集するようにしてください。また、中高年特集の転職ノウハウも参考になるので、時間があるときに目を通してみましょう。

5.40歳以上の求人はしっかり読み込もう!

 40歳以上の転職は、ある意味、リスクを覚悟して臨まなければなりません。前職の常識が通用しない、新たな環境の中で、上司も部下も一新されるのは、想像以上に大変なことです。だからこそ、求人票をしっかり読み込み、応募企業の取捨選択ができる目を持っておく必要があるのです。「完全週休二日制」と「週休二日制」の違いがわかりますか?4つの加入保険を、すべて述べることができますか?雇用形態の違いを説明できますか?このすべてに回答できなければ、求人票を読み解くことはできません。転職サイトでは、求人票の読み方もしっかり紹介されていますので、面接や転職後に自分の思惑と違って後悔することがないように、事前リサーチに時間を費やしてください。

 40歳以上で満足のいく転職が実現できるのは、それまでに着実にキャリアを築いてきたひとです。給料や待遇、人間関係などの不満で転職を考えるひとが、キャリアアップにつながる求人を求めても、書類選考を通過する確率はかなり低くなります。自分を過大評価することも、過小評価することも、40歳以上の求人を読み解く弊害になります。しっかり自己分析をして、自分の転職市場での価値を認識し、転職活動を行ってください。

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公開日:
最終更新日:2015/04/06